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自分の延長線ではない

ユウタ:「普通は、こんなことしないだろ!」
ナツミ:「どうして、普通を決めつけるのよ!」

付き合って何年にもなる二人。
付き合えば付き合うほどケンカが増えていき、二人の関係に危機が訪れるのであった。

■自分と同一視

知り合いだったら受け流せるのに、同じことを言われたときに恋人や家族が言った場合にはカチンとくること、ありませんか?

付き合って時間が経つとカップルのケンカは増えやすくなります。
夫婦ゲンカも同じです。
家族とのケンカも同じです。

これらは、相手になじみすぎて「○○してくれるに違いない」という思いが出てくるからこそ発生するケンカです。
どうしてこういう考え方になってくるのでしょうか?


■自分の延長線上に相手がいる

仲良くなって、しかも一緒にいる時間が増えれば増えるほど相手の考えがわかってくるものです。
そして、自分の考え方も相手に伝わっていきます。
お互いに「わかり合えている」と感じます。

ここで、すれ違いが起こります。
「自分の考えがわかってもらえているのだから、これくらいはやってくれるだろう」と考えてしまうのです。

これは、相手が自分の延長線上にいる人間、と考えてしまうことが原因です

『自分だったらこうするのに』という考え方を相手に知らないうちに押しつけて、その期待通りにならなくて勝手に腹を立てている。
そして、ケンカになってしまっているのです。


■恋人も家族も「自分とは違う人」

わかり合えればわかり合えるほど、その人のことを「自分の延長線上にいる人」と人間は考えてしまうものです。
しかし、全部をわかり合えるわけでもなく、そして相手は相手なりの考えを持っている『自分とは違う人』なのです。

極論すると『他人』なのです。

例え恋人であっても、「自分の延長線上の人ではない、他人である」と思って接していくと、妙な期待をして勝手に裏切られたような気分になることも減ります。

勝手に相手に期待して(思い通りに行かないと) 勝手に裏切られた気分になる。
これって、考えてみたらとってもとっても理不尽な考えです。

もともとは、自分とは違う人、ということを受け入れて付き合えたのですから、その初心に戻れば妙な期待が減ってそしてケンカもなくなります。

相手に『自分の延長線上』を押しつけるのではなくて、相手は相手の考え方を持っている、という大事なことを思い出して、それを受け入れると自分の気持ちも楽になります。
仲良くなってケンカをしそうになったとき、「相手に自分の延長線上にいることを求めていないか」を立ち止まって考えてみて下さいませ。


イラスト:ににこ


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織田隼人 2012/06/01 |

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