セクハラってどうなの?
サトミさん、男性上司との出張中。
上司:「さて、今日の仕事も終わったし、ホテルで一息つくか」
サトミさん:「はーい、隣の部屋ですね」
上司:「よかったら、俺の部屋で酒でも飲まない?」
サトミさん:「はい、じゃあ後で行きますね」
この後、ホテルの上司の部屋で二人が飲み交わす。
そして上司がサトミさんの肩に手を掛けて「なぁ、いいだろう」と顔を近づけてくる。
サトミさん:「そんなつもりじゃありません、セクハラで訴えますよ」
こうして、男性上司はセクハラ問題を抱えることになった。
■セクハラはどこにある?
以前はセクハラがあったとしても、それが問題として浮上することは少なかったのですが、現在ではセクハラが問題として取り上げられるようになりました。
実際にセクハラはこんな感じで発生します。
(1)出張中に男性上司が女性部下に「ホテルの部屋で一緒に飲まないか?」などと誘う。
そのあと、男性が「部屋に誘ってきたからOKなんだろう」と勘違いして女性部下をベッドに押し倒そうとする。
女性部下はというと、ただの付き合いで飲みに行っただけで、もちろんそんなつもりはなく、そしてセクハラ問題だとして発展する。
(2)飲み会の席などで、異性にベタベタ触ったり、下ネタを振ったりする。
相手が生理的な不快感を示して、それが繰り返されるとセクハラとして取り上げられる。
このように、セクハラはちょっとしたところにも潜んでいます。
■セクハラ問題になると男性が
セクハラ問題を取り上げると、男性の中には「昔はもっとおおらかだった」という意見が出て来ます。
ちなみに、こういう意見を言う人は結構「セクハラをしている」人だったりします。
相手が嫌がっているのに下ネタを振ったり、ただ二人で食事に行っただけなのに帰りのタクシーで女性の手を握ったり。
今までは女性が我慢していただけ、なのを理解していない人です。
「なんでも、セクハラセクハラって言っていたら恋愛もできないじゃないか」などと反論する人もいます。
この意見、セクハラと恋愛の本質を見落としています。
■恋愛とセクハラの違い
恋愛とセクハラには、「相手が好んで受け入れてくれる」か「相手が嫌がっているか」という違いがあります。
そして、セクハラをする人は「相手の気持ち」を本気で見ていません。
「自分がしたいから」というのが行動の本質になっていて、相手を見ようとしていないので勘違いしてセクハラになってしまっているのです。
セクハラをしない方法は簡単です。
相手の異性のことをじっくり見て、その人が喜んでいるか、辛そうにしているのかを見極めることです。
これができていない人が、恋愛のつもりで、自分勝手なセクハラをしているのです。
相手のことをしっかり見ようとしないなんて、恋愛としても問題有り、ですよね。
昨今では、なんでも「セクハラ」といわれるようになって、ギスギスしている、と思い始めた人もいるかもしれません。
でも、相手の異性のことをしっかり見ることができていればセクハラにはなりません。
下ネタが好きな女性もいますし、下ネタ嫌いの男性もいます。
これって「ここにいるこの人はどう思っているのかな?」と考えて話していけば良いだけです。
それだけで、セクハラは消えて無くなります。
セクハラ問題って『相手のことをしっかり見よう』と考えさせてくれるチャンス、なのです。
人によって「ココまではOK」「ここからはNG」という境界は様々です。
だからこそ、多様性があって面白いのですし、違いがあるから人とのふれあいは楽しいものとなります。
セクハラ問題も、その違いを知る上では勉強になることも多いです。
しっかりと相手のことを見る目をこの機会に身につけていきたいですね。
次回は、仕草で相手の「受け入れ体制」がどうなっているか見抜く方法をお伝えします。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する