その『方向』で
男性社員A:「じゃあ、大体方向性は決まりましたね」
男性社員B:「了解です。今回はこの方向で行きましょう」
ケイコ:「すみません、結局誰がどの担当でいつまでやるのですか? そこを決めないでうやむやにしておくと、進まない気がするのですが・・・」
男性社員A&B:(そこを決めたくないから、ぼやかして言っているのに・・・)
■わかりづらい『方向』
会議で女性にとってわかりづらい言葉が、男性が使う「この方向で」というもの。
「この方向って、どの方向なのよ」
「いったい、誰が何をやればいいのよ」
と女性ならツッコミを入れたくなるところでしょう。
実際に「では、誰が何をするのかを決めましょう」と発言をしている女性も多いかと思います。
しかし、この手の「誰が・いつまでに・何をするのか」ということを決めようとすると男性は戸惑ってしまうことが多いです。
なぜなら、男性が「この方向で」といっているときには一種の暗黙のルールを想定して言っているからです。
■男性にとっての方向
男性が「この方向で」という時には、男性は次のようなニュアンスで発言をしています。
『今、担当や期限を決めてしまうと揉めそうだし、そこまでの労力もさけないだろうから、まずはみんなで出来ることをやって、それで上手くいきそうなのがわかったら具体的なところまで話をしようよ』
この言葉を男性は「この方向で」というセリフで片付けてしまうのです。
男性は明確に決めたくないときに「この方向で」という言葉を使うのです。
■そっとしておこう
女性からすると男性の「この方向で」という言葉にツッコミを入れたくなる気持ちはわかります。
ただ、ツッコミは出来れば入れないようにしましょう。
働く女性で男性に「怖い」と思われる人の中には次のような人がいます。
「この方向で」の後に「じゃあ、誰がいつまでに何をするのか決めましょう」という女性です。
男性はわざと濁していっているのに、女性は濁した部分を明確にしようとする。
この手の行動をとってしまうと、男性から「怖い」と思われてしまうのです。
ビジネスの世界には男性が作り上げた特有の言葉がいっぱい眠っています。
ビジネスの場では、女性は特に男性特有の言葉に注意をして話してみてください。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する