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釣り合い的恋愛観

ミサ:「33歳も過ぎると合コン、一気に減ってきたね」
ユキコ:「うん、微妙に男性陣に怖れられているというか、そういう空気を感じるね」
ミサ:「別に怖くなったわけじゃないのにね。やっぱ男は若い女の方がいいのかなぁ」

200707131




■若さの意味

若い女性の方がモテる。
一般的にそうなのですが、どうして「若い」とモテるのかは意外に知られていなかったりします。
もちろん、肌がピチピチしているとかそういった理由もあるのですが、それ以上に「女性が成長することで男性が恋愛対象から外してしまう」という理由があるから、若い女性がモテるのです。
この「成長することで男性が恋愛対象から外してしまう」という内容を見ていきます。


■釣り合うか?

男性の恋愛観で特徴的なのが「この女性は自分と釣り合うのか」ということを上にも下にも考えるところです。
たとえば、超美人はモテないと言われますが、これは「ここまで美人だと自分に釣り合わない」と男性が考えるからです。
超美人より、そこそこ美人のほうがモテるのは、「自分と釣り合うギリギリのレベルに入っている」とその女性を見て男性が思うからです。

さらに、この「釣り合うのか?」という男性の考え方は様々な切り口において考えられます。
・顔やスタイルが釣り合うか?
・学歴が釣り合うか?
・家柄が釣り合うか?
・気品や品格が釣り合うか?
・文化レベルが釣り合うか?
・今までの異性との付き合い経験が釣り合うか?
・・・・

これらの多くの項目で、「なんとか釣り合うレベル」に収まると男性の恋愛対象になるのです。


■積み上げたもの

さて、ではどうして若い女性がモテやすいのかというと・・・
若い女性がモテやすい理由は、「文化レベル」および「異性とのつきあいの経験」が釣り合いやすいからなのです。
特に大事なのが「文化レベル」の釣り合いです。

20代の中後半辺りから、多くの女性が「自分磨き」を始めます。
そうすると、その女性たちの文化レベルが上がっていきます。
「能」や「狂言」、「オペラ」や「クラシック」などの文化をたしなんだり、「フレンチ」や「懐石」などの食事を楽しむようになる。
そうすると、その女性たちは磨かれるのですが、多くの男性がその文化レベルに付いていけなくなるのです。

例えば文化レベルの高い女性をデートに誘うとして。
「ラーメン」に連れて行くのはもちろんNG。
だからといって、フレンチに連れて行くとしても自分がマナーが完璧かというとそうでもない。
しかも、それほど美味しいフレンチを知っているわけでもない。
こうなると文化レベルの差によって、「この女性と俺は釣り合わないな」となってしまうのです。
若い女性であれば、それほど男性が頑張らなくても、文化レベルの釣り合いは取りやすい。だから若い女性がもてはやされやすいのです。


■積み上げたものをリセット

「それなら、自分磨きはしないようがいいの?」と言われそうですね。
そんなことはありません。
自分磨き自体はすばらしい行為です。

ただ、自分磨きの後にもう1つやることがあるのです。
それが「アンラーニング」、つまり、自分を磨いた結果得ることができた「武器や鎧」を外す作業です。

人は何かを学ぶと、自分自身が鍛えられると同時に、武器や鎧を手に入れることができます。
例えば、知識を増やすと、本質を知る能力(自分自身が鍛えられる)と、知恵(誰かを攻撃する武器にもなり、自分を守る鎧にもなるもの)の2つを得ることができます。
この知恵の部分は人に見せようとすればするほど、人の本質を隠してしまいます。
武器や鎧しか見えなくなってしまうのです。

文化レベルもこの武器や鎧と一緒で、あまりそれを見せようとしすぎると本人の本質的な部分が隠れて、男性を退けさせてしまうことにつながってしまうのです。

もともと、恋愛にレストラン選びとか、スマートさとかはそれほど重要な要素ではなかったはずです。
それよりも、純粋さとか思いの強さ、その相手の人の優しさと言ったものこそが本質だったはずです。
この本質を見せ合える状態になるよう、学んだことをいったん捨ててしまうことこそが、男性に向けて自然と作ってしまっていた壁を取り除くことになるのです。

一緒にいて楽しい。幸せだ。
こういう恋愛に立ち戻るのはなかなかに難しいものですが、ただ、そういう方向に向かおうとするだけでも、鎧を脱いだ自分を再発見することにつながります。



織田隼人 |

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