悩みの過小評価
サトミ:「今日会社でね、同僚の書類にミスがあって私も上司に怒られちゃったの」
トオル:「そんなのたいしたことないよ、俺なんかもっと・・・」
サトミ:「たいしたことなくなんかないよ、すっごくたいへんだったんだから」
彼女のサトミを元気づけようとしてトオルの言った一言が、逆にサトミの怒りを買うことに。
トオルの善意は、どうして伝わらなかったのでしょう。
■悩んでいるときのストレス解消法
誰かの悩み相談を受けたとき、男性は「たいしたことないよ」とか「そんなの忘れたら」という感じで、さらっと流してしまうことが良くあります。
これは、男性のストレス解消法と関係しています。
男性は、自分が悩みを抱えていたとき、その悩みは「それほど重要じゃないから忘れてしまおう」という考え方をします。
(『貯まったストレス』参照)
男性は、悩んでいる事象をあえて過小に評価するのですね。
■たいしたことない、は否定語に
ところが、女性は自分の気持ちを話して、その気持ちをわかってもらうことでストレス解消をしようとします。
この違いが、女性を怒らせてしまうのです。
そう、悩んでいる女性に対して「そんなの、たいしたことないよ」というと、「私の気持ちをわかろうとしない」「慰めるどころか、ケンカを売ってきている」と女性は感じるのです。
女性が悩みを打ち明けたときに、なぐさめようとして
「たいしたことない」とか
「もう忘れてしまったら」とか
「そんな、大げさに考えすぎだって」とか言っていたら、要注意です。
逆効果になっていることがあります。
■じっくり聞こう
男性は、女性が相談してきたときには、じっくり聞くようにしましょう。
そして、共感するところまでできれば、ものすごくイイ男です。
言葉というのは相手に伝わってこそ、意味があるもの。
女性を元気付けたいときには、女性に理解してもらえる言い方にしましょう。
女性は、男性が「たいしたことない」と言っても、「まあ、私を慰めようとはしてくれているんだな」くらいの気持ちで受け止めてあげましょう。
まだ、良い慰め方をわかっていないだけで、気持ちとしては元気づけようとしてくれているのですから。
考え方が違うと、どうしても相手に対して完璧な表現方法はとれないもの。
お互いの考えを理解しようとする、その気持ちこそが大事なのかも知れませんね。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する