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「何のために?」ではなく

ユウコ:「ねぇ、このネックレスほしいなー」
トオル:「えっ? 何のために?」
ユウコ:「ちょっ、ちょっとー。何のためって、欲しいってだめなの?」
トオル:「だって、ネックレスって役に立つもんじゃないし・・・」

もうっ、トオルってどうしてこうなのかしら。
『役に立つ』とか『役に立たない』とかって関係ないのに。
本当にトオルは私のことが好きなのかなぁ。


■モノと愛情

多くの男性は、モノを買うことに対して「理由」を考えます。
というのも、男性は自分のやること自体に理由を求めるからです。

プレゼントにしても同じで、そこに『買う理由』が存在します。
付き合う前や付き合ってすぐの時であれば、彼女の気を引くため、自分の価値を知ってもらうため。

たまに女性が何か買ったときに「それって役に立つの?」なんて聞いてくる男性がいるかと思います。
女性からすると「役に立つ」「役に立たない」ではなく、思い入れがあったりとか、自分に合うとかそういう理由で買っていたりしますよね。
でも、理由を求める男性は「役に立つか」ということが気になってしまうのです。 そして「これ、役に立たないかな」と思うと、買うことを躊躇するのです。


■もらえなくて不安になる

誕生日とか、クリスマス、バレンタインなどに何も祝ってもらえなかったり、何もプレゼントをもらえなかった。
これだけで「私のこと、ホントに好きでいてくれているのかな」と不安になってしまう女性って結構多かったりします。

また、その女性の女友達が同様の価値観を持っていたときには、
 「私の彼はいつも奢ってくれるよ」
 「誕生日にプレゼントがないなんて信じられない」
 「そんなの、絶対愛してくれていないよ」
という感じの、危機感を煽るアドバイスをその女友達から吹き込まれることになります。

こうして、プレゼントをもらえない女性はどんどん不安になっていきます。

男性にとって役に立たないプレゼントであっても、女性にとっては愛情を感じる大切なものなのです。

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一見「役に立たない」ものであっても、彼女にとっては大切なモノになるはずなので、是非、愛情を込めたプレゼントをしてみてくださいね。


ところで、そんな感じでプレゼントしない男性陣って一見ケチそうに見えまが、実はそんなことはなかったりします。
仕事のためにパソコンが欲しい、とか携帯電話の新しいのが欲しい、ということであれば喜んでお金を出すことが多いです。
特に、結婚してからは相手のスキルがUPしたりすることには、結構太っ腹になったりします。
ネックレスをねだっても躊躇されていたのが、資格をとるために勉強したい、とかであれば、さっとお金を出してくれたりといった事例は事欠きません。

これは、その男性の状況が「愛情を示す段階」ではなく、「二人の楽しい未来を作っていく段階」となっているからです。
なので、楽しい未来が見える内容であれば、相手のためにお金を使うことに違和感も感じなくなったりするのですね。

愛情がないわけではなく、愛情を示す段階から次の段階(二人の未来を作る段階)へと状況が変わっていただけなのです。


イラスト:はらぺこ


織田隼人 |

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