きっかけ
今回は私のお話をさせていただきます。
異性の心理を研究しようと思った、そのきっかけとなる出来事です。
■本当に人を好きになった日
18歳の頃、一人の女性ことを本当に好きになりました。
彼女の笑顔が私の元気の源になり、彼女の言葉に私はときめきました。
一緒に遊びに行くようになり、手をつなぐようになり、付き合うようになりました。
この人と一緒ならやっていける、真剣にそう思っていました。
毎日のように電話で会話をして、毎週末はデートをしていました。
待ち合わせの時間の10分前には彼女を待っていたものです。
「待たされるのはイヤだけど、待たせるのはもっとイヤ」ホントは1分でも早く逢いたいだけなのに、当時の私はこんなセリフを言っていました。
■結末
その恋の結末は、私がフラれることで終わりました。
彼女の最後の一言が印象的でした。
「隼人ってやさしいけど、おもいやりがない」
かろうじて涙はこらえていました。
彼女に「さよなら」と言った後、こらえていたものが一気に吹き出ました。
人通りの多い道だったので、すぐに路地裏に行き、涙が止まるのを待ちました。
心にぽっかり穴が開く。
それまではそんな事なんてあるわけないと思っていました。
本当にそうなるのですね。
彼女と別れて1ヶ月くらい、悲しみにあふれていました。
人間って、泣いたところでどうしようもないのにどうして泣くのでしょう?
悲しんでも解決しないのに悲しくなるのでしょう?
毎晩のように泣いていましたが、それでも悲しみは涙と一緒に流れてはくれませんでした。
■時間
悲しみの後には『後悔』が襲ってきました。
どうしてあの時ああしなかったのだろう。
後悔する時間は、悲しみの時間より長いのですね。
それでも、時間がこころを癒してくれました。
ほんの少しずつですが。
■原因
後悔とともに、反省をしました。
そして、どうしてダメになったかの根本原因を考えました。
「その教訓を次回に活かす」という事は考えもしませんでした。
当時の私はなぜダメになったかを知りたかっただけなのです。
でも、そのときの私にはわかりませんでした。
どうしてもわからなかったのです。
それからさらに時が経過しました。
あるとき私はラジオを聴いていました。
そのラジオのパーソナリティは以下のようなことを言ったのです。
「人間は口は1つ、耳が2つ。1つ話したら、2つ話を聞くようにできているのよ」
目からうろこが落ちました。
そうだったんだ。
私は、彼女の話を聞いていなかったんだ。
やっと気づいたのです。自分の過ちに。
■繰り返さないでほしい
原因は本当に単純なものです。
彼女の話を私はあまり聞いていなかったのです。
そして、もう1つのことにも気づきました。
女性は男性以上に話を聞いてほしいと思っていることに。
どうして簡単なことに気づかなかったのでしょう。
その理由は、男女の考え方が違うところにありました。
そして、私は男女の考え方の違いを研究するようになったのです。
■同じ過ちはしないでほしい
『男心と女心』を書くときにいつも思うことがあります。
私と同じ過ちを繰り返さないでほしい、ということです。
あの時、彼女の言葉をもう少し聞いていたら・・・
そんな後悔をみなさんにはしてもらいたくないです。
男女の違いを伝えれば、少し変わるかもしれない。
後悔する人が減るかもしれない。
みなさんが異性の心理を知って幸せになれますように。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する