都合のいい女
ユミ:「私って男の人に強く言えなくて、いつも相手の言うことを聞いちゃうの」
ケイコ:「ユミって尽くす女って感じがするよねー」
ユミ:「だって、嫌われたくないんだもん。そう思うとどうしても・・・、ね」
ケイコ:「そんなんじゃどんどん『都合のいい女』にされちゃうよ」
ユミ:「頭ではわかっているんだけど・・・」
■嫌われたくない
『都合のいい女』
この言葉を作ったのは女性ではないか、と思うことが多々あります。
「自分がやってほしくない」と思っていることがあるのに、それが言えない。
「彼に嫌われるんじゃないか」と不安になってしまう。
「だったら、自分が我慢していた方が・・・」と思って相手に「イヤ」と伝えるのを諦めてしまうけれど、実際は言えないたびに心が重くなっていってしまう。
自分自身でこうなることがわかっているのにやっぱり言えない。
それを言葉にしたのが『都合のいい女』なのでしょう。
この『都合のいい女』から抜け出した方が良い、とわかっている。
でも、男性にはどこまで伝えたら良いのか加減がわからないからこそ、さらに悩んでしまうのです。
■イヤなことはイヤ
男性が調子に乗ってしまう。
このとき男性は必要以上に彼女に対して『安心』しています。
付き合っていく上で男性にとっての『彼女との間の緊張感』が必要以上に弱ってしまっている。
これがのです。
実はこの『男性の安心度』、女性の態度によって変わってきます。
女性が男性の言うことを何でも聞いてしまうようになると、男性の彼女への緊張が感が弱ってしまうのです。
女性への緊張が感が弱りすぎると、彼女は男性との信頼関係を築ききれなくなってしまいます。
女性の態度と男性の安心度、信頼関係の高い低いを一覧にしました。
女性の態度 | 男性の 安心度 |
男はどう思うか | 信頼 関係 |
何でもやってあげる | 非常に高い | 何をやっても大丈夫、と思う。 (男性が調子に乗ってしまう) |
低 |
イヤなことはイヤと言う。 やって欲しいことは、やって欲しいと言う |
高い | この人とは付き合っていける、と思う。 (男性はこの状態では長期の付き合いを考る) |
高 |
機嫌が急にコロコロ変わる。 | 普通 | ご機嫌取りをしないといけないな、と思う。 (男性の方が女性に気を遣っている) |
中 |
何かしてあげるわけでもない。 自分の気持ちも伝えていない |
低い | まずは、彼女を追いかけなければ、と思う。 (付き合う前に多い) |
低 |
男性の安心度が高ければ、必ずしも信頼関係が良くなるとは限らないのがこの表からわかります。
ちなみに、女性が『何でもやってあげる』から態度を多少変えても男性から嫌われることは滅多にありません。
(最初から遊び目的であれば別ですが・・・)
イヤなことはイヤ、と女性が言える状態になると、カップルの信頼関係は高くなります。
多くの場合、「ああ、この人が本当に必要だったんだ」と男性が気付きます。
■上手に伝えるために
もし彼に何も言えない状態になっていたら、少し伝えても良いんだって考えてみてください。
「否定的なことは伝えにくい」と思ったときには、「XXして欲しいな」という肯定的な言い方にすると、言いやすくなります。
(『怒りと悲しみの方向』『おねだり上手』『続・おねだり上手』参照)
反対に、男性の方で、
彼女が『何でもやってくれる』状態になっている、と気付いたら、話を聞く機会を持ちましょう。
この状態の女性は、「言って良いのかわからない」と思っています。
「言ってもぼくは怒ったりしないよ」という雰囲気を作っていくと、二人の信頼関係もあがっていきます。
良い意味でのケンカって、この信頼関係を高くするためにするものなのでしょうね。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する