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彼を変える

由美子:「ああ、また変なやり方しちゃって・・・」
「ちょっと、ここをこうしてよ、前から言っているでしょ。」

剛史:(オレは言いたいこともガマンしているってのに、どうして由美子だけ言いたい放題で俺を直そうとするんだ!?)


■直す愛

付き合い始めてしばらく経った時や、結婚後に「ここはこうした方がいいんじゃない?」ということをお互いに言い合ったりすることがあります。

しかし、しばらくしてくると、男性は言うのを諦めるようになりますが、女性は相変わらず「ああして」「こうして」と言い続ける。
こういうケースが多いようです。

女性は男性より視野が広いため、細かいところまで見えるのです。
(『男の視野 』参照)
細かいところまで気になるので、言いたいことがたくさん出てくるのです。

さらに、大昔から子育てを担ってきた女性は「この子を守るためには、たくさんのことを教えてあげなければいけない」と考えるようになっています。
だから、一種の愛情表現として、彼や旦那さんに注意してしまうのですね。


■自信をなくす男性

しかし、「こうやったほうがいいんじゃない」と言われた男性は反発したり、自信を無くしたりすることがあります。
男性にとって相手に言われて行動を変えるということは、自分自身を全否定されたように感じるからです。
(『傷つくコトバ』参照)

結婚前の女性は『彼に直して欲しいところがあるけど、結婚後に言えばいいか』なんて考えがちですが、結婚後に彼を直すのは難しいと最初から思っておいたほうが良いでしょう。

■攻めの姿勢から、待ちの姿勢へ

とはいえ、長く付き合いをしていると相手に変わってもらいたいところもでてきます。
そんなときには、自分が相手を変えるのではなく、相手が自ら変わった事を喜ぶようにしましょう。
不思議なことに相手がゆっくりと変わっていきます。
悪循環と好循環
(『ほめ方を極める』参照)
『変わる前に言う』ことから『変わった後で言う』ように、ほんの少し自分が相手に伝える順番を変えるだけです。

待ちの姿勢こそが、人を変えることにつながるのですね。

次回は逆のケース(男性が女性にクチ出しするパターン)を見てみましょう。



織田隼人 |

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