感情を出せない
メグミ:「サトシって、最近私にちょっと冷たいところがあるよね」
サトシ:「僕はイベントには必ずプレゼントを渡しているし、月に2回は会ってるし、デート代だって全部僕が出している。なのに、なんで不満を言われなきゃいけないんだ?」
傍から見たら、サトシさんはパーフェクトな彼氏です。
メグミさん自身もそのことはわかっています。
でも、一緒にいても何かが満たされていないように感じるのです。
■深い心
メグミさんはなぜ、サトシさんに不満を感じているのでしょうか?
プレゼントはもっと良いモノが欲しいから?
月2回じゃ会う回数が少ないから?
いいえ、そうではありません。
メグミさんは、サトシさんの『感情』という心の深い部分を感じとりたかったのに、それができなかったからサトシさんを「冷たい」と思ったのです。
■感情を出せない男性
男性は感情を表に出すのを避けようとします。
男性にしてみれば『感情』は理性的な行動を邪魔するものなのです。
だから、「マシンのように冷静な人間」を理想とする男性もいます。
この感情を極端に排除しようと考えるのには理由があります。
男性は昔から集団になって狩りや戦いの場にいることが多くありました。
そんなときに、一人が感情的になって逃げ出したり叫びだしたりしようものなら、グループ全体が危険にさらされます。
感情は安全や成果を遠ざけるものだったから、男性はどんどん感情を恐れるようになったのです。
■親密さにとって感情は不可欠
しかしながら、女性は「感情を表に出して相手に自分の気持ちを伝えること」によって信頼関係を構築します。
女性にとって親密さの指標は「どれだけ相手と心を通わせることができるか」なのです。
だから、いくら男性ががんばって女性にアピールしようとも、「大切にしていると言う気持ち」が伝わらなければ女性からは「冷たい人」と思われてしまいます。
男性にとっては難しいことかもしれませんが、女性に気持ちを上手く伝えることが必要なのです。
■考えたときこそ
気持ちを伝えるといっても、男性からするとどうしても「考えて」話をしてしまうために、考えれば考えるだけ、理屈で伝えようとする癖が出てきてしまうかもしれません。
そんな時には、こう考えてみてください。
「もし感じたことを分析せずに伝えるとしたら、どう言うのだろう」、と。
素直に表現すれば、それが気持ちとなって表れます。
小さな頃にはできていたこと。
『少年の心を持った大人』とは感情を豊かに表現できる人をさすのかもしれません。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する