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弱音を吐こう

先輩:「プレゼン資料の作成、進んでる?」
後輩(女性):「はい、大丈夫です。」
先輩:(本人も大丈夫と言ってるし、問題ないんだろうな)

◇プレゼン前日
先輩:「例の資料、どう?」
後輩:「すいません!!終わりそうにないんです」
先輩:「どれどれ、、、全然進んでいないじゃないか。前に聞いたときには、進んでいるって言ってたじゃないか!!」
後輩:「だって、、、」(泣き出す)
先輩:「泣いたって仕方ないじゃないか。」(はぁぁ、今晩徹夜で仕上げるか)


■抱え込む

後輩の女の子、大丈夫って言ってたのに全然大丈夫じゃなかったみたいですね。
本人は前々から間に合わないことは判っていたのに。
どうして「間に合わなさそうです、手伝ってください」って言わなかったのでしょう?
きっと、なんらかの事情があって言えなかったんでしょうね。


■怖くていえない

後輩の女性は、ぎりぎりの前日になるまで「できません」って言えませんでした。
しかし、いつか言わなければならないことはわかってはいたのです。

ただ、言うタイミングを上手くつかめなかったのです。
先輩の顔色を伺って言い出すチャンスを見計らっていたのです。
でも、そんなナイスなタイミングはそうそう生じるものではなく、ついに自分から言いそびれてしまったのです。

女性は悪い情報を相手に伝えるときにはものすごく気を使います。

そして、相手がマイナスの情報を聞いてもさほど動揺しないようなタイミングをつかもうとします。
しかし結局そんなタイミングは訪れずに言いそびれてしまうことがあるのです。
さらに、がんばり屋さんの女の子ほど、「できない」って言うのを怖がります。
がんばり屋さんの女の子は「できない」と相手に言うことが、自分の評価をものすごく落とすことだと思ってしまうのです。

がんばり屋さんの女の子ほど、「できないです」と言うのを怖がるのです。


■言っても大丈夫

とはいえ、ビジネスの世界では『悪いことほど早く伝えるべき』という鉄則がありますよね。
悪いことを事前に知っておけば対策も取れるし、より悪くなるのを防げるからです。
ですから、できないなら「できない」ということを早く伝えたほうが良いのです。

そして、もうひとつ知っていて欲しいことがあります。

「手伝ってください」と誰かに言うことは悪いことではないのです。

そんなことを言ったら「使えない奴だと思われる」と考えてしまうと余計に、「できないんです」と言いづらくなるものです。
実は「できないんです」と言ってもそれほど周りからの評価は落ちません。だだ、多用すると「やる気が無いのか」と思われてしまう可能性があります。

だからそんなときは「手伝ってください」と言ってみましょう。
「手伝ってください」であればやる気を相手に見せることはできます。
しかも、「手伝ってください」は相手を専門家として認めた上での発言なので気を悪くされることもあまりありません。

できないときには、正直に「手伝ってください」ということが大切です。

■最後に

女性の中には、仕事で弱音を吐いてはいけないと思っている人がいます。私の感覚では、とても多いように感じています。

でも、できないことは誰かに手伝ってもらえば良いのです。すべてを自分で片付ける必要はありません。

人が困っていたら手伝ってあげる。自分が困っていたら手伝ってもらう。それでいいのです。
あまり自分を追い込まないで、みんなで仕事をしているんだという意識で仕事をやるといいかもしれません。


イラスト:上田 城


織田隼人 |

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