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ほめようっ!!

今回はビジネスのお話です。
最近、ビジネス本で「部下をほめて伸ばそう!」ってのが増えましたね。私も大賛成です。
たとえ短所であっても、長所の裏返し。長所としてとらえて伸ばすってステキですよね。

たとえば、私は飽きっぽい性格をしています。なにかやっていてもすぐに他の事に気がとらわれてしまうのです。昔はそれを直そうとも思っていました。
今はあきらめて(笑)、それを活かそうとしています。

飽きっぽいというのは、次々といろいろなものに気が惹かれるということ。新しいもの、変わったものを貪欲に調べる好奇心があるってことにしてしまいました。短所は直すものではなく、長所にしてしまうものなのですね。

さて、短所を長所にする、または長所をさらに伸ばすにはほめることが必要不可欠です。
ビジネス本ではそのほめることの良さ、ちょっとしたほめ方を載せてくれています。

でも、ちょっと待ってください。

男女間で「ほめ方」は一緒なんでしょうか?
いままで見てきたように男女は違う生物です。考え方も大きく違います。
それを一緒にしてしまってはいけません。

男性をほめるときに注意すべきことは「結果」をほめることです。
たとえばこんな感じです。
「山田君、今回のプロジェクトでは損益が10%改善した、本当にすばらしいよ。」
これで、山田君(仮称)は大喜びです。自分が出した成果が明確に現れるからです。

大昔、男性は狩をしていました。大切なことは食料を調達できたかどうかだったのです。
食料が調達できたか、できなかったか。男性は結果を出すことを求められました。
だからこそ、男性には「結果」をほめましょう

女性をほめるときに注意すべきことは「プロセス」に注目することです。

たとえば、「渡辺さん、今回のプロジェクトでは新人たちの気持ちを 察して上手に事を運んでくれたね、すばらしいよ、ありがとう」という感じです。

近代に入るまで女性は家庭を支えることを仕事の中心としていました。
成果が大きく出るものではありません。いつも快適に過ごすには、毎日の細かい積み重ねが重要だったのです。
毎日がんばっている、それが重要なのです。
だから、女性には「プロセス」をほめましょう。結果ではありません。

この違いはとても重要です
特に男性は女性に対して「結果」をほめてしまうことがあります。
女性に「今回の提案は会社のキャッシュフローを改善するすばらしいものだ」と言っていませんか?
女性はそんなものを望んでいません。
「いつも遅くまでがんばってくれたね。ありがとう。渡辺さんならではのきめ細かさもすばらしいね。」
こう言ってもらいたいのです。

男性には「結果」をほめましょう。
女性には「プロセス」をほめましょう。


イラスト:上田 城


織田隼人 |

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