安心のグラス
「もう、今日疲れたから寝るわ」
本当に疲れていたから、そう言っただけなのに。
次の日、彼女からのメール攻撃にあってしまった。
「ねえ、昨日の話の続きなんだけど・・・」
「昨日の電話、私何か機嫌を悪くするようなこと言った?」
「今日、会社終わったら電話欲しい。話し合いたいの」
・・・こんな忙しいときに、わざわざ返答なんかしてられないよ。
何とかしてくれーーーー!!
■メンテはこまめに
彼女さん、昨日の夜に彼に冷たくあしらわれたので、不安になって次の日彼とどうしても連絡を取りたくなったのですね。
女性は不安になるとその場で解決しようとします。
(『こまめにメンテを』参照)
でも、どうして不安になってしまうのでしょう?
■不安心
不安というのは『安心』が『不足』している状態のことです。
女性にとっての安心は愛されているという実感です。
この『愛されている実感』というのをグラス(コップ)に例えて説明します。
女性は『安心のグラス』というものを持っています。
この『安心のグラス』に入っている水が減ってくると、不安になります。
この『安心のグラス』は3つの要素で構成されています。
◇グラスの幅は「彼からの愛情を感じ取る力」
◇グラスの深さは「彼と自分との関係の深さ」
◇グラスに入っている水の量は「彼から受け取った愛情の量」
⇒グラスの幅(彼からの愛情を感じ取る力)が少なければ、いくら水(愛情)を注いでも、水はグラスの外にこぼれてしまいます。
「彼からどう思われているの」と心配にならない人は、愛情を受け取る力が強いのです。
⇒グラスの深さ(彼と自分との関係の深さ)が深くなると、彼の愛情が溜まりやすくなります。
結婚してツーカーの仲にまでなると、多少旦那さんが遅く帰ってきても心配にならないのはグラスの深さが深くなって水(愛情)が溜まっており、簡単には枯渇しないからなのです。
⇒グラスに入っている水の量(彼から受け取った愛情の量)が少なければ、すぐに水が無くなって安心感がなくなります。
そもそもの水(愛情)があってこそのグラスですしね。
■不安を解消するために
安心のグラスという考え方がわかると、不安を解消する(=安心になる)ために何をすれば良いのかがみえてきます。
女性ができることは、グラスの幅を広げる(『愛情を受け止める力』を伸ばす)ことです。
男性と女性とでは、愛情の示し方も違います。
男性なりの愛情の注ぎ方に気づけば、愛情を受け止める力も上がります。
そうすれば、『安心のグラス』に水も溜まりやすくなって不安を感じなくなるのです。
(『昔はやさしかったのに・・・』『どうして私なの?』『結論だけでは伝わらない』で男性の愛情表現がわかります)
男性ができることは、グラスに水を注ぐことです。
不安になるというのは、水が不足してきているからなんです。
彼女が不安を感じる前に、男性が前もって水を注ぐと彼女は安心してゆったり過ごすことができます。
できれば、丁寧に水がこぼれないように注いでみてください。
愛情もコミュニケーションと一緒で、自分の想いはそのまま伝わりません。
伝えようとする努力が必要なのです。
■最後に
愛情は2人の気持ちの組み合わせでできています。
2人で良い方向を模索してみてください。
そうすれば2人の歴史が生まれ、2人の関係が深くなります。
気づけば、グラスの深さまで深くなっていることでしょう。
織田隼人 | この記事を友達に紹介する