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失恋後

何がいけなかったのだろう?
そう考えずにはいられなかった。

もう、私たちの恋は終わった。
あの人はもう帰ってこない。
わかっている。
わかっているのだけど、思い出さずにはいられない。
彼と交わした約束、彼と行ったレストラン、彼にもらった思い出。
「私ってホントにバカ。いくら考えたって彼は戻ってこないのに。どうして・・・どうして忘れさせてくれないのだろう」


■失恋に痛み

大好きだった人に振られた。
そんなとき、どうしても人は傷つきます。

この失恋の痛みと、立ち直るまでの心理はどうなっているのでしょう?
今日は失恋後のステップを1つ1つ見てきます。


■失恋後1:事実の受け入れ

失恋後、最初は何がどうなっているのか理解できない状態になりやすいです。
「彼(彼女)にフラれた」という事実はわかっていても、まだ受け入れきれないのです。

しかし、その時期はすぐに過ぎていきます。
「もう、電話してはいけないのだ」
「もう、いくら誘ってもついてきてくれない」
という事実が自分に降りかかってくることによって、本当に失恋したのだということを理解します。


■失恋後2:反省

失恋という事実を受け入れた後には、たいていの人は「自分はダメな人間だ」と思ってしまいます。
男性の場合は「彼女を幸せにできなかった」
女性の場合は「私は彼に愛されるに足りない人間だった」
と考えてしまいます。

そして、その中で反省をします。
「こうすれば良かったんじゃないか」
「この行動が相手を傷つけたんだ」


■失恋後3:美化

反省をしながら、今まで好きだった相手のことを美化していきます。
今まで幸せだったことを思い出してしまうのです。
ドライブに行った思い出、映画に行った思い出、初めてのキスの思いで・・・
楽しかった思い出が頭の中を駆けめぐります。(注1)

美化が進んでくると、「彼(彼女)以上の人はもういない」という間違った意識を持ってしまいます。

失恋から立ち直るためには、この美化の状態を正しく認識する必要があります。
「もう、あんな幸福は味わえない」などという決めつけをしないこと。
今浸っている思い出は、残像にしか過ぎない、『まぼろしである』ということを理解すること。

男性の場合、ここまでを乗り越えるとほぼ立ち直ることができます。
しかし、女性の場合、ここからがまた大変です。


■失恋後4:自己評価

失恋から立ち直れない場合、ほとんどのケースで「別れた恋人に自分自身の評価を預けている」状態になってしまっています。

彼が自分を愛してくれたから、自分に価値を感じた。
彼が愛してくれない自分は無価値だ。
と考えてしまうのです。

この状態が続くと、いつまで経っても失恋から立ち直ることができません。

失恋から立ち直るのに一番大切なことは『自分の評価は自分でする』という当たり前の状態に戻すことです。
恋人から自分自身の評価を取り戻すことによって、失恋から立ち直ることができます。

失恋から立ち直るとき、女性にはこの『自分の評価を取り戻す』ことが一番大変な作業です。

女性は「あのサイテー男」とか「こんな良い人はいなかった」というように考えれば考えるほど、過去の恋人に心が振り回されてしまいます。
自分自身の価値がどこにあるのかを考える余裕が無くなってしまうのです。

自分の評価を取り戻すには、自分のことを好きになるのが一番です。
しかし、失恋状態では自分のことをなかなか好きにはなれません。
この「自分のことを好きになれない」という事実を受け入れるのが辛いために「反省」「美化」をどんどん繰り返して、さらに自分を傷つけてしまうのです。


■自己評価を取り戻すために

自己評価を取り戻す、つまり自分を好きになるためには、自分のために何かをするのが一番です。

多くの人が「何かに打ち込んでごらん」とか「新しい習い事に挑戦してみたら?」とか言ってくれるのは、行動することによって自分の可能性を再発見し、自己評価を取り戻すことができるからです。

例えば、音楽を習う。
最初は音を鳴らすことすら難しかった。
それが、音を鳴らすことができるようになり、メロディーを奏でることができ、すこし難しい楽譜にも挑戦できるようになる。
こうして、自分に無限の可能性があることに気付くことができます。

また、いろいろな人と話すことによっても自己評価を取り戻すことができます。
人と話すことによって、新しい考え方にふと気付くことがあります。
新しい考え方が入ってくることによって、自分自身を新たな尺度で見つめ直すことができます。
それが、自己評価を取り戻すことに繋がるのです。

失恋は、確かに心に深い傷を背負わせます。
傷は完全には癒えないかもしれません。
しかし、傷を背負っていても、前に進むことはできるのです。


イラスト:ムラクモ


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織田隼人 2006/09/23 |

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